らどる

スポットライト 世紀のスクープのらどるのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とにかく見ごたえがすごすぎたのと
考えさせられる心に残るポイントが多くあった。
観てよかった。

印象的だったところ、点
・記者「(他に)誰かに告白したことは?」、男性「神父にか?w」というシーン。他に頼れるところが無いからこそ教会に頼ったんだから。被害者は度々(そのときは)「受け入れてくれた」「救いだった」と話している。やりきれない。

・ロビーにキレたマイクが、その夜、サーシャの家のベランダでビールを飲みながらした会話。「またいつか俺も教会にいっているんだ」/心理療法士サイプ「組織と信仰を分けて考えるように努めているよ」等々。
信仰(というか救いを求めたくなる本能的なもの?)とその対象への疑いや裏切られた感が併存している心地が、伝わってきて苦しくなった。

・「教会は人々のとって必要だぞ」という表現は明示的にも暗喩的にも何度も出てくること。

・外の者、が状況を動かすキーパーソンになっていること。(バロン局長、ガラべディアン弁護士)

・大きな叩けるネタ(手紙)を掴んだ段階で、「もう記事にするべきだ、現に今も被害者が出るかもしれない」というマイク(下っ端)と、「あくまで標的は組織全体であり、システムであるから、時期尚早だ。材料不足だ。」というロビーやバロン局長(上層部)の対比が面白かった。
さらにラストで、2週間前に新たな被害者が存在したことを知ることになるのも、考えさせられる。

・弁護士マクリーシュが5年前に、罪を犯した20人のリストを新聞社に送っていたこと

・心理療法士サイプが「これは現象だ」と表現しているのが響いた。(個人的にも、そのとおりだと思う。必要な同様の発生因子が与えられれば、地球の裏側であっても、別の時代であっても同じことが発生しうると思う。)


(参考)
https://ddnavi.com/news/369835/a/
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