2023年 6本目。
カトリック協会の性的虐待事件を基に描かれる社会ドラマ映画。
まず事件が事件なだけに扱いが難しいとは思うのですが、それを大衆向けに映像化したことに大きな意義があるのではないかと感じました。
加害側として表現されているのは協会組織そのものなのですが、果たしてそれだけで当該事件が引き起こされるものなのでしょうか。
つまり、マスコミやメディア、古くからの価値観、共同体の同調圧力など事件を成立させる要素が様々にあったのではないでしょうか。
このような社会的事件については、当事者同士の問題におさめず、また加害側をつるし上げるだけで終わらせず、社会の構成員たる自分たち一人ひとりの責任を考える必要がある、と。
そう思います。