くますけ

スポットライト 世紀のスクープのくますけのレビュー・感想・評価

4.0
ガッツリの社会派。
ひとりの神父の幼児性犯罪から、みるみるうちに広がる犯罪の規模。
点だと思っていたものが面だったときの衝撃。
そんな巨悪でありながら、次第に記者たちにとってもごく身近な脅威であったことに気づかされていく。
その見せ方が見事で、骨太の内容でありながらどんどん引き込まれた。

映画は第一報が遂に発行されるところで終わるが、事実はこの続きがあったろうし、記者たちのその後も気になるところではある。
あと取材途中であっさりといたずらを認めた神父の追取材がどうなったのか、あとで出てくるかと思ったんだけど。

私には信仰がないけれど、実際に教会に救われ、教会の善行を信じてるいた人々にとってはどれほどのショックだっただろう。
日本でいえば教育委員会が幼児虐待教師を転勤・休職でかくまってたくらいの衝撃かな。
教会がアメリカでこんなに身近であることも痛感。
こういう作品がアカデミー賞を受賞することに改めて感心した。
この辺が日本のそれとは違うよね。
くますけ

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