あやちゃん

スポットライト 世紀のスクープのあやちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
これは映画に対する点数ではなく、元ネタとなった新聞記者の努力に対する点数。

事実を基にした映画は多数あるけど、これは3つの意味で衝撃的な作品でした。
一つは、こんな事実があったのかというもの。
もう一つは、新聞の本来あるべき姿として貫いた記者たちへの尊敬。
最後は、事件とそれを報道したという全てをひっくるめて映画にすることで教会のブラックなシステムを改めて問題提起しながら報道のあり方についても焦点を当てているということ。

地元の新聞記者、たったの4人が暴いた事実はどんな大きな新聞社よりも、どんなテレビ報道よりも大きな意味がある。仕事ではなく一市民としての思いが4人を突き動かし、周りの人を動かし、この結果に繋がったと思う。

映画としては少し退屈かもしれないけど、一見の価値はある。
個人的にはこれを見て感動した方にぜひ清水潔さんの「殺人犯はそこにいる」という本を読んで頂きたい。
あやちゃん

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