さおり

スポットライト 世紀のスクープのさおりのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2016年のアメリカ映画。わたし、めちゃめちゃアメリカ映画観てることに気づく。知らぬ間に引き寄せられているの。。。?

はっきりいうと、
名前の単語が出てくるたびに、これは誰だっけ?弁護士?被害者団体の人?となって、物語に深く潜れなかった。

レイチェルが出てきて、見知った顔に安心感を覚える。

劇中で、「善きドイツ人(good German)」という言葉に「差別用語だ」と返すやり取りがあって、どういうこと???ってなったけど、
他の人のブログで、ナチス時代にナチスの蛮行を知りながら黙認していた人のことを指すらしい、と紹介されてた。
なるほど。

ユダヤ人の編集長が、

我々の仕事は毎日、暗闇の中で必死に探し回る(真実を)ようなもの。光がさして初めて、それが過ちだったと気づく。

というようなことを言ってて、そのまま登場人物に当てはまっていた。
事実を隠蔽しようとする者、暴こうとする者。絶対的に後者が正しいものの、後者は前者にもなり得る、そしてなり得た、ということ。

何も言わなかった、ということは、
それを認めていた、ということ。

一方で明るみに出たところで疑問に思わない人も多くいる。仕方ないと。最もな理由をつける。
「少しの悪で、大きな善が台無しになってはいけないだろう?」

神父も子どもの頃に、性的被害を受けていたと思われる会話があったのに、それはあまりフューチャーされず終わってたけれど、、、
つまり昔から性的被害はあって、その被害者が加害者になっているという循環?

新聞社は中立の立場であるべきだと思うので、って言ってスマートに断るシーンがとても好き。

自分の仕事に誇りをもって戦う大人はかっこいいよ。