だいき

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のだいきのレビュー・感想・評価

4.6
2016年公開映画115本目。

今日、私たちはマグルからノー・マジになった。

2017年アカデミー賞衣装デザイン賞受賞作品。
世界中に夢と魔法を与えたハリー・ポッターシリーズ同様、また新たに夢と魔法の世界へ誘ってくれた。
面白い面白くない以前に、再びこの世界観を体験することのできる喜びと嬉しさが溢れ出す作品だった。

本作の素晴らしいところは魔法使いではない人間が主要メンバーの一人に入っていることだ。
子供なら自分も魔法使いになれると思っていても変ではないが、大人になってそんなこと言っていると冷たい目で見られる。
しかし、もしかすると自分も魔法使いに出会って、巻き込まれ、いつかその世界を体験できる日が来るかもしれないと我々に新たな夢を与えてくれたのだ。

魔法動物という新たな魅力も加わる。
これから、もしかしたらトランクには生き物がいるかもって思えるようになった。
ハリー・ポッターシリーズでも生き物は出てきているが、正直良いイメージのあるものは少ない。
親しみのある見たことのない生物にいちいち興奮しざるを得なかった。

ハリー・ポッターシリーズ1作目では、羽を浮かせるのにも一苦労だった。
それが本作では大人の魔法使いたちの物語になっているがために、呪文を唱えずとも攻撃できる。
これからのシリーズでどこまでのバトルが繰り広げられることとなり、そこに魔法動物がどれほど関わってくるのか楽しみで仕方ない。

ストーリーどうこうではなく、我々が求めていたことを叶えてくれた。
それだけで十分満足。
これほどまでに夢を与えてくれる作品はないと思う。
本作のおかげで私たちは「ノー・マジ」として生きれるようになった。

最高のシリーズの幕開けである。
だいき

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