エータキ

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のエータキのレビュー・感想・評価

2.3
ファンタスティックビーストしてる瞬間が冒頭の少しと中盤10分ぐらいしかなかった。
製作陣もそれをわかっているからタイトル表記もファンタビは小さくダンブルドアの秘密の方が大きい。

ダンブルドアが主人公であればまだ面白かったかも。そう思えるぐらいにはニュートがなぜこんなことしなきゃいけないのかわからない作品だった。
ニュートが、ハリーたちが使う教科書を作成する旅が主に描かれるかなと思ったけどそんなことを匂わすのはもう3作品目なのにいまだなく、今回のニュートの行動も、「選挙で麒麟の子供が必要で、動物に詳しいニュートに捕獲と保護を仕事を政府が頼んだ」みたいな説明がどこかにあればいいけどどこにもなく、とにかく必要な説明が欠けている印象

各キャラがどういった人物なのかよくわからない。
本筋には関係ないとしても何気ない会話をするシーンはキャラの性格を表現するために必要なんだなと思った。コーヒーに砂糖入れるか入れないか揉めたりみたいな。
そういったものがないとなんとなく展開にキャラが動かされてる印象を持ってしまう。
それによって脚本の技術的なものも表層化してしまう。あわや麒麟の子供を入れたトランクケースが全て破壊されたかと思ったけど、1つだけ残ってましたというシーンも、初めからトランクケースは6個あることが提示されてて、そのうち5個だけ破壊された描写がなかったので当然観客としては6個目の行方が気になる。その上で実は6個目あるんですよを自慢気に見せられても何も感動しなかった。
脚本の技術だけ見せられた感じで熱意がこもってないというか。
そうなってくると幻想的な映像面に期待しようとなるけど、魔法界の動物が本当に出てこなかった。不思議な動物の生態をもっと見たいし、それがたぶんファンタスティックビーストとタイトル銘打った理由だと思ってたので、もうよくわからなかった