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スーサイド・スクワッドのASAのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
2.3
音やCGなどの演出で誤魔化そうとしてるが、中身のカラッポ具合はどうにかできるものではなかった。ラストバトルの見せ場でこれ見よがしにスローモーションが入ったが、陳腐な戦闘がスローになったところで何も心に響かない。結局、映画は見てくれよりも中身ありきなのだと痛感した。
マーゴット・ロビーのハーレイクインはエロくてめちゃ可愛い最高のキャラだった。衣装もメイクも完璧にハマっていて、ハーレイの映るシーンは彼女しか見てなかった。特にケツ。
しかし、本作の誉められるところはそこくらい。その他のキャラクターのビジュアルはどうにかならなかったのか。キラークロックはわりと現実的な体型でもっとゴリマッチョにしたほうが迫力あって良かったし、カタナも原作に忠実ではあるがデフォルメすべき超ダサいビジュアル。敵の魔女も威厳を一切感じさせないチープな存在だった。極め付けはジャレッド・レトのジョーカー。過去の映像作品のジョーカーはアニメも含めて皆最高のキャラだというのに今作はなんでこうなった???内に孕む狂気が微塵も感じられず、ただのチンケな犯罪者にしか見えんかった。そしてメイクと衣装もクソダサい。ジョーカーは特別なキャラだけに力を抜いて欲しくなかったな。
あと主人公を明確に据えてなかったのも問題に思える。ストーリーが誰目線で進んでいるかも分からず、コロコロ移り変わるキャラの心情についていけなかった。おかげで全く感情移入もできず、ただでさえ薄くて陳腐なストーリーに余計ハマれなかった。
冒頭の各キャラクター紹介とエンディングのキャラに合わせた要素をCGで表現した演出は面白い。ビビッドな色彩は視覚的に楽しめた。
遠ざけていたアメコミ原作をたまには観てみるか、と思ったけど本作のおかげで余計遠のいた気がする...
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