まぐろさばお

スーサイド・スクワッドのまぐろさばおのネタバレレビュー・内容・結末

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはDCUの中で最低。
まずヴィランを主人公に持ってくると言う逆転の発想、カウンターとしての企画のはずなのに、結局いつもの「イイハナシ」に持っていくのは完全に企画倒れであり、単なる脱力系ヒーローものになっているだけ。

多くの人が期待しているのはルールを破る、ルールに縛られないヴィランだからこそ出来る自由でぶっ壊れた発想や攻略の仕方なのに、キャラが大して立っていないFBI複数人NPCがいちいち帯同し、単にFBIの統率の中で数人だけ個性的な兵士がいます程度のことに結果なっているだけで、ごくごく普通の攻略戦の範疇にしかなっていない。

これなら序盤でさっさとFBIの手から逃れて自由になったのに「何らかの理由」で街のためにヴィランが集い街を救うことになるという奇跡のシナリオを工夫した方がいいし、そうでなければ「まさかあのヴィランたちが・・」という意外性など何もなく、ヴィランを主人公にした意味自体が一切ない。

そしてまた最後のエンチャントレスの弟、普通に爆弾で死亡ってなんだよそれ・・。だったら最初から潜入なんかせずにステルス戦闘機で空爆すれば死んでるだろ。そして最後のエンチャントレスの敗因も単なる「油断」って、なめてんのかとおもうようなゴミみたいなシナリオ。

ここまで酷いと、当初はかなりロックで破茶滅茶なシナリオだったのに、倫理的な理由やら教育的配慮やらで会社から9割以上作り直し命令だされて、監督がもうやる気なしでいやいや完成まではやった、くらいにしか思えない出来です。

好きな人には悪いけど最も品質の悪いDCUだと個人的には思います。