パパイヤ男爵

スーサイド・スクワッドのパパイヤ男爵のレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.4
コミックスのスーサイドを2冊共読んで準備万端で鑑賞。DCEUのスピンオフ的な作品かと思いきや、意外にもBvSをもろに引っ張るストーリー。人類対メタヒューマンの構図にスーサイドスクワッドをぶち込んで来た。短いシーンでもバッツが出てくるとやはりワクワクしてしまう。

懸念した通りウィル・スミスのデッドショットがいい人すぎてほぼヒーロー。とはいえ他の連中も全般的に情に厚いイイ奴補正かかっていて、今後の展開が心配になるほど。バッツ対デッドショットやキラークロックを期待していたが、成立するのかね…。司令官のウォラーが一番悪の雰囲気を出していたのは狙い通りなのだろうか。

ハーレイは主役だけに、オリジンにも触れて上手く活躍できている。ジョーカーはかなりシーンを減らしてジャレッド・レトが残念がったという噂だが、バランスとしてはこのくらいで丁度いいと思える。カタナの日本語が棒演技なのも意図的なのかどうか不明。

映画としては、編集に無理があって各シーンのつなぎが唐突。正直言ってテンポ悪い。最後のほうの展開もなんだかなとしか。しかも全般的にリック大佐が完全にヴィラン達を喰う存在感で、カッコ良すぎ。これじゃ「リック大佐とスーサイドスクワッド」に改題したほうがいいくらい。酷評なのもある程度分かる。

が。見終わった後はなんだかんだで楽しんでいた自分がいた。BvSの時と同様、どうも自分はDCに甘いらしい…。バットマンの新作で、またあのジョーカーとハーレイに会えることを大いに期待。
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