このレビューはネタバレを含みます
ネガティブなことばっか書くので隠しました。
なんか、
伸びしろがあんなにあるのに伸ばしきれないもんなんだね、って思っちゃったかな。噂きいてたので、期待せずに挑んだけど、
全編に漂う「あっけなさ」がひどいしすごい。あんまり書くとネタバレになっちゃうけど、とにかくあっけなくて、ほんとにあまりにあっけなくて、切なくなったわ。
キャラもったいないよ。もっと活かしてよ。ハーレイクインかわいいしジョーカーのイキっぷりすごかったけど。
他のキャラも好きだしすでに愛着は沸いてるんだけど、あまりのエピソードの薄さになんか残念になっちゃった。
ぬいぐるみが好きな彼とか、意外に肩幅せまい地下在住の彼とか、所々でやたらと芸の細かい器用な炎の彼とか、キャラ的には好きなんだけど。なんだろうな。足りないんだな。DCちょっと焦っちゃったのかな。みんな言うほどワルじゃないというか、極悪さが感じられなかったよね。良いやつだったね。結局人間のモラルというか良心捨てきれないところ見せられちゃうと嫌いになれないんだけど、この映画にはあんまりそこ求めてなかったのが本音だから、ちょっとみんな心優しすぎて残念だったね。
仲間大事！チームワーク！みたいなのはマーベルに任せといて、せっかくいい悪役がいっぱいいるんだから、新しい境地へと踏み出して欲しかったよDC。容赦ない悪を見せつけて欲しかったなあ。
こまごまとジョーク挟んだり、観客を楽しませようクスッとさせようみたいなシーンもあったけど、それよりなにより笑ってしまったのは日本語のシーンと日本刀の彼女のシーンかな。
なんなんだろうな、あの違和感。日本語シーンはハリウッドらしい拙さが逆にかわいくておもしろいから許せるんだけど、個人的にすごいあれだったのは日本刀のキャラ。仮面はいい感じだし、ビジュアルは嫌いじゃなかった。仮面外さないで欲しかった。もっと言うなら、台詞なしのミステリアスで終わらせといて「次作こそ彼女の素顔と声がきけるか？！」くらいのちっちゃい楽しみ与えてほしかった。
大佐の男前さに最初驚いたけど、よくよく見たら男らしいのは目と口髭だけで、全体的に見ると、そこはかとなく漂う優男感と頼りなさがあって、甘っちょろさを感じてしまったかな。まあ、大佐はそこもかわいかった。脅しまでしてるのに悪役たちをまとめきれずに振り回され、なのに命助けられる情けなさ。大佐についてはキャスティングばっちりでしたね。
ちなみにわたしはウィラーは最初から嫌いだよ。あいつは信用できん。
あとベンアフレックの小出し感と、やっぱりバットマンのマスクつけてても口周りでわかるアフレック感が感じれてよかった。もさっとしてるよね。良いモサ感。
魔女が弟のイレモノを選ぶときの人選の適当さはちょっとツッコミしかないね。というかむしろ魔女の保護とか警備とかもっとちゃんとしないとあかんやんウィラー。ストーリー進めるためってのはわかってるけど、あのおどろおどろしい像をなぜインテリアのように棚に飾ってるんだよ笑ったわ。なんてったってウィラーが最大の悪だよ今作は。
あと、どうしても思っちゃうのは
DCキャラクターたちの生身っぷりだよね。人外の敵に吹っ飛ばされても立ち上がれるタフさと、常人離れした戦闘力は持ってるけど、やっぱり人間だから人外と戦うのは無理あるって。正直ちょっと勝機薄いよ〜逃げたほうが良いよ〜って思っちゃう。もうスーパーマン呼ぼう？ワンダーウーマン呼ぼう？生身の人間は、生身の人間と戦おう？血みどろで泥臭い殴り合い殺し合いでいいやん。エスパーとか超人能力vs銃とかナイフとかってやっば無理よ。って、スーパーマンvsバットマンのときもだったけど、いつも思っちゃう。
ここまでボロクソ言っちゃってるけど、
楽しめたか楽しめなかったか、というと、まあ楽しめた。アクションシーンはやっぱさすがハリウッド。お金かかってるよね。敵たちのおどろおどろしさも蓮コラっぽくてゾッとしたけどまあよかったし、なにより攻撃の跡がかっこよかったね！
あれはいいな〜臨場感ある痕跡でした。
次作に心から期待。
