このレビューはネタバレを含みます
期待を超えて4.5、期待しすぎて4.5。
矛盾（笑）けど言い表せない（笑）
THE LAST MISSIONなら絶対に当麻事件だと思っていたから、最初茨城県展がメインテーマって聞いて驚いたけど、アクションも売りの映画図書館戦争を作るならこれで正解だったな〜。当麻事件の方が人間関係とか、図書隊の活躍ぶりとか見れて好きだからこれも実写化してほしいけど。笑 茨城県展だけじゃなくて査問の話を取り入れたのも話が一定にならなくて良かった、飽きない。でも査問入れるなら堂上に笠原が焚書なんてするわけありません！って叫んで欲しかったー。笑 何で入れなかったんだろう...。査問会で上層部に王子様の正体をハッキリ堂上って告げられた時はえ、何で？って思ったけど堂上を庇うためで、それがあのシーンに繋がるのめっちゃ良い！原作に必ずしも忠実でいてほしいわけではなくて、実写化らしさを取り入れててほしくて、だから野木さん最高！！
手塚慧と未来企画の設定は原作と結構違ったけど、原作読んでない人にはあれが分かりやすくて良い。検閲が無くなるまでの間に奪われる本を認めることは出来ないっていう郁の理屈が通るから良い。“私たちが守るのは本だけど、本だけじゃない”って名台詞だなぁ〜。
本当に本当に戦闘シーン前作よりずっと迫力増してて凄かった！音響めっちゃすごい！！タスクフォースが倒れていくのは悲しかったけど、堂上と郁が図書隊の拠点に戻るまでのところのドキドキが何とも言えない。郁が図書館法規要覧を美術館まで届けたときが感動の絶頂。泣くとは思ってなかった。笑 戦闘中の小牧の“誰かに恥じない自分でいたい”は名台詞②！
映画冒頭、堂上が郁を手塚慧のところから連れ戻す時、茨城県展抗争中、最後など何回も笑った！あれらのシーンがあるから、戦闘シーンが多くてもメリハリつく。私は前作からこういうシーンがだいすきで、本当はもっと入れて欲しかったけど...。
それぞれのキャラクターの恋愛面は、正直もっとあって欲しかったし、あると思ってたけど、唯一のオフィシャルブック（笑）で、野木さんが前作の反省を生かしてよりたくさんの年齢層の人に見てほしいって書いてあったから、前作より図書館戦争の世界観を表現するシーンを増やしたのかなぁと思った。堂上と郁の２人の恋は、２人でカミツレのハーブティーが飲めるカフェに行くっていう原作とは違う締め方で、別冊で２人の甘い恋を知っちゃった私としては物足りない気がしたけど、岡田准一演じる堂上と榮倉奈々演じる郁の２人の距離は、原作で郁が堂上にカミツレのアロマオイルをあげたときの２人の距離とはもう少し遠い気がして、この締め方が似合ってると２回目見てから思った！野木さんステキ〜。でも堂上に何か言うんじゃないのか？って言わせたからには郁に好きって言って欲しかった。笑 終盤の堂上と郁の名シーンの本屋が、２人が最初に出会った本屋なの本当に素敵な演出だと思った。郁にカミツレ渡して欲しかったけど！泣 手塚と柴崎の関係性は原作でもくっつくのは別冊だし、思ってたより２人のシーンが多くてすごく良かった！！小牧に柴崎さんなら、って指摘されたとこはにやけたな〜。笑 小牧と毬江はBOMで恋の障害を実写化の良さを生かして観れたから満足！！
図書館戦争の音楽がすごく好き！図書戦のテーマにすごくマッチしてると思うし、印象的！髙見優さん素敵！！
キャストは実写化の中でいちばん成功してると本当に思う。岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、栗山千明...ピッタリすぎる本当に！特に田中圭の小牧教官は最強です...。図書隊の制服での腕まくり最高かよ...。唯一原作からみた視点では橋本じゅん演じる玄田隊長が疑問だったけど、この玄田隊長もこれはこれで良いと思った。でも映画終盤に玄田隊長が盾もなしに１人で突っ込んでって打たれまくるってちょっと違和感だったなー。良化隊長の相島一之演じる尾井谷も図書隊には欠かせないキャラクターで、玄田隊長と敵同士だけど２人のシーンってとってもいい。手塚慧が松坂桃李って聞いたときは手塚慧としては若すぎない？って思ったけど、全然心配することなかった！
最後に仁科司令が引退するとき、原作ではたくさんの図書隊員に稲嶺は見送られる訳だけど、仁科司令は玄田だけに見守られていた。パンフレットに戦いを始めた者としての責任と悔恨を抱く仁科の心情に重きを置いたと書いてあってなるほどと思った。
期待しすぎて物足りないシーンもあったけど、やっぱり大好きなキャストスタッフが作る、何回見ても新しい発見がある図書館戦争がだいすき！！
思ったこと全部ではないけどたくさん書いたらこんなに長くなっちゃった〜。笑
図書戦ファンとしてはパンフレットに書いてあった、有川さんの“このチームで『革命』までいけたらいいですね。”の言葉に期待せずにはいられません。笑
１回見て、パンフレットを読んでもう一度みると新しい発見があるので強く勧めます。もう１回観に行こう。
