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心が叫びたがってるんだ。のonotoramanのレビュー・感想・評価

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)
3.0
・実写より全然いい。特に前半実写で滑ってるって思ってたシリアスシーンはしっかり前振りがされてたからぐっときた。実写ではなんだよあの母親って思ってたけど、保険勧誘のシーンがあるだけでその行動もなんか理解できる気がした。
・メインヒロインの鳴瀬がかわいい。女の子のかわいい動きがわかってらっしゃる。
・でも、一番の山場は置いてけぼりだった。まず鳴瀬の行動にクラスメートと同じくそれはないって思っちゃった。実写ではそれが原因で歌えなくなったから逃げたってしてたけど、そのほうがまだわかる。
・さらに、廃墟での鳴瀬もただのわがままにしか見えなかった。それまでの鳴瀬が好きだっただけに残念。制作者は鳴瀬に坂上が思わせぶりって言わすなら、視聴者にその言葉が共感できるようにするべきだ。例えば、鳴瀬のことをここまで気にかける人物は多分今までいなかったんだから、そこをより強調するとか。鳴瀬♡→坂上の図式がふんわりしすぎている。
・というか全体的に相関図があいまいだなと思う。月9ドラマみたいにわかりやすい三角関係じゃなくていいのかもしれないけど、坂上が鳴瀬のことを好きではなかったという展開は嬉しい裏切りではなかったなあ。描きようによってはグサッとくるシーンになれたのに。だから後半はずっと、なんで鳴瀬坂上くっつかないんだよおかしいだろって思ってたけど、告白したあとの鳴瀬の表情はグっときてしまった。
・実写もそうだったけど、こんなに色々言いたくなる作品あんまりないかも。こんな恥ずかしい映画よくつくってくれたって思うし、実は好きなのかもしれない。
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