このレビューはネタバレを含みます
あの花スタッフの青春映画。
観る前はどこか感動なんてしてやるもんかとスタッフに対して斜に構えたスタンスでいたのだが、結果これでもかと感動させられた。
もうね、好物のシチュエーションをこれでもかとくらったよ。
岡田麿里脚本のお得意の若者の露悪的な台詞まわしに田中将賀が絶妙な表情を付けて、長井龍雪がそれを演出して、もうそれが堪らなく面白い。
個人的にはタマゴは本当にいる設定の方が好みだったけど、やっぱいないからこその後半のあのクライマックスに繋がると思うとしょうがないなとなった。
本当の成瀬順として喋りたいことを喋ってるシーンはお約束感があって、正直少し冷めたけど、それでもそのシーンを見ているうちにもう成瀬が可愛すぎてどんどんのめり込んでしまう。
特にミュージカルで成瀬が歌いながら出てくるシーンは素晴らしかった。
とゆうか、クラスのみんなで何かやるので最初は非協力的なみんながどんどんやる気を出していくのが、王道過ぎてもう堪らなかった。
もう、何だよ、あのメイクちゃん。
ツンデレ過ぎだよ!
派手なアクションではなく、ちょっとした仕草の演技をアニメーションとして大事にしているスタンスも個人的にとてもツボだった。
長井作品でキャラが照れた時に鼻の穴をちゃんと描いて驚く演出とかもう最高に可愛い。
予告編まではそんなに萌えとか感じなかったけど、見終わった後ではもう成瀬や仁藤に萌え萌えだった。
最後の田崎にはお前、本当に告るのかよ!と告られた成瀬が、ほんと可愛いかった。
また、長井龍雪にやられてしまった。
そんな映画だった。