地底獣国

ジャッキー・チェン マイ・スタントの地底獣国のレビュー・感想・評価

3.5
「カンフースタントマン」ではジャッキー・チェンへのインタビュー映像は使用料が高くつくので使われなかったとか(それだけが理由なのか?という気もするけど)。

本作1998年と昔の映画ではあるが、ジャッキーが自分の出演作、そのアクションスタイルやスタントについて解説していて2本観るとちょうど良い感じに。

同じような小道具を使っても古装片と現代劇で振り付けが違う(前者ではキメのポージングが大事)とかワイヤーのさりげない使い方(靴にワイヤーをつけて引っ張り、倒れ方を演出する)とかマニアの方には常識なんかも知れんけど色々初めて知ることがあって楽しい。

「カンフースタントマン」でも触れていたポリスストーリー1作目、バスの窓突き破って落下する場面は乗用車のボンネットに落ちる予定だったとは!「自分の2インチぐらい後ろをスタントマンが落下していって違和感を感じたけどそのまま予定の演技を続けた」って鬼かあんたは(そのカットを無駄にしたくなかったからなんだけど)‼︎

後半はジャッキーの「スタントラボ」でのデモ映像と解説。

ラボ内に様々な日用品やスーパーのカート、自動車等を配置して、それらを使ったアクションを一つ一つ説明しながら実演していく流れるような動きが見ていて心地よく、自分がアクション撮るわけでも無いのに「勉強になる!」って有難い気分。

続いての成家班メンバーによるデモリール的な映像、初めにOKテイクを見せてからNGのものについて、一目でわかるものから「今のがなんでダメなん?」と思うようなものまでスローで解説を入れてくれてこれまた目から鱗が何枚も落ちる話。

つくづく自分はこういうメイキングやテクニカル解説動画とかが、ややもすると映画本編より好きなんだなと再認識した次第。
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