「『ウィークエンド』は、あれだけ限定された舞台でセックスも含めたゲイ・イシューをしっかりと描きつつ、会話を通じて社会をしっかりと浮き彫りにしている。さらにフィクション的な虚飾をあまり感じさせないで、ものすごいリアルさでそれを実現している。 (…) フィクション的な嘘くささはなく、でも露悪的でもなく、すごくパーソナルな話なのにそれを通じて社会の要素もきちんと描いている。ストーリーを要約すると一行で終わっちゃうようなものなのに、表現として深みがあるというのはものすごく衝撃でした。ゲイの物語でこんなものができるんだ、それが受け入れられる土壌が少なくとも外国にはあるんだ、という。そこに本当に驚きました。」
田亀源五郎『ゲイ・カルチャーの未来へ』
