WEEKEND ウィークエンドの作品情報・感想・評価

「WEEKEND ウィークエンド」に投稿された感想・評価

PG12

PG12の感想・評価

-
セリフとか表情、それと切り取り方。いつの間にかグッと来て好きになってしまっている。素晴らしい恋愛映画!
es

esの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

金・土・日。週末。たった三日間の物語とは思えないゆっくりと流れる濃密な時間。

2011年に公開された他の作品と比べると5年以上先を歩んでいる印象を受ける。
異性愛の性描写は描かれる、戦争や殺人、人種差別についてはみんな興味を持つ。同性愛は誰も興味を持たないから匂わす程度の描写しかしない、作中でアート展の話として語られるものがそのまま当時の映画業界に反映できる。
もしも今描くとしたらカムアウトしない自由についても言及するかもしれないけれど、世間で意識の変化が急速に起きている分野の話なのに10年の時の流れをそこまで感じさせないのが凄い。
繊細な主人公に対して粗野で下品なヘテロ男性という強調が少し多いような気がしたけれど、主人公が周囲の反応を常に意識しているからこそネガティブな話題が強調されて入ってくるという主人公の生い立ちと性格を確立させる為の演出なのかもしれない。

人物描写と間の使い方が凄く上手くて、感情の積み重ねが伝わってきた。キャラクターの目線や表情、動作の一つ一つを丁寧に撮っているので、個性を誇張しなくても少しずつキャラクター像が埋まっていく。
家の内装や物への愛着、コーヒーの淹れ方、通話の切り方、お礼の言葉、数えたらキリがないくらい描写がとにかく細かく丁寧。上質な文学を読んでいる時と同様の楽しさを感じる。

一夜の関係から探り合うように縮まっていく2人の距離と同様に、突然画面の中に現れたキャラクター達について観客が少しずつ知っていくという形の追体験できるようになっているのが上手いと思った。
一夜限りの関係を引き延ばすと、それは恋愛になるという物凄く当たり前のことを描いていることが本当に良い。夜更けの撮影が本当に素晴らしいが、実はアンドリュー・ヘイの映画って、どうも全体的にのっぺりしてる気がしなくもなくて、そこまでのめり込めない。良い映画だとは思うし、最後の別れのシーンの親密さには泣けた。
Hideko

Hidekoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原題: Weekend

静かな深い会話劇。10年経って世界は随分と変わったかに思えるけれど、当事者たちはどう感じているのだろうか。

淡々としているけれど、交わした言葉の一つ一つが心に響く。

「コンクリートは嫌なんだ」

馴れ合いの関係から距離を置きたいというグレン。何故ポートランドを選んだのか?
アメリカの大都会でもない限り、今現在でもかなり保守的だと聞くのに。オープンなカリフォルニアなどを選ばなかったのはグレンらしいとも言えば、言えそうそうですが。

グレンが孤児であるラッセルの父親役になって、カミングアウトしてみるシーン、好きです。

最後の別れのシーンも…。
へい

へいの感想・評価

-
家の中と外。全然違うよな。

家の中の2人だけの短くても濃密な時間、それと対比する街中の人から見られる視線と言葉を常に意識せざるを得ない抑圧。
家の中にいても窓の外から野次が飛ばされてマジで逃げ場がないけど、2人なら笑い飛ばしてやれる。
自分の好きと弱さを曝け出して、内に秘めた相手への愛を求める。会ってない時にどうしようなく気持ちが高まり、会うと2人は息ピッタリ(喧嘩以外)。好きで好きで会いたくて堪らなくなりモヤモヤしっぱしの感じがすごくリアル。外出の準備とか、窓側から帰る姿などから読み取れる。

教訓映画じゃなくて、週末に、偶然相性最高で互いに尊敬して個性を含めて認めてくれる人との出会い、恋に溺れる映画だった。羨ましい。2人の相性が最高。
明日から週末が楽しみですわ。
ryu

ryuの感想・評価

4.0
似ている作品にビフォアサンライズが出てきた意味が分かった。会話の心地よさとどこか切ない感じがとても似ている。2人の2日間がリアルに淡々と、だけどロマンチックに描かれていた。自分がLGBTを扱う映画に惹かれるのは、全編を通して物悲しい雰囲気を纏っているからだと思った。アンドリューヘイの映画は他の2作も面白そうだから今後観てみたい。
baby

babyの感想・評価

4.2
なんだろう、、、

ただただこの2人の会話が好き。
この2人のお互いの事を思って
見つめる目線が好き。
この2人が触れ合う温度が好き。

映画がどうこうではなく
何故だか説明できない感情で
2人が美しく、そして羨ましく感じた。
Hi

Hiの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

かなり切ないエンディング。数年後に再会するストーリーではないのが悲しくも、現実的でふとした時にこの作品を思い出しそう。

ゲイということを隠すラッセルと、オープンなグレンの対照的な2人が、率直な考えを言い合うシーンと、

グレンが父親のふりをして、ラッセルのカムアウトを聞くシーンが印象的。
あんな返しをしてくれる親だったらいいなと思うし、色々自分の考えを素直に言える友達や恋人がほしい。

人前で手を繋いだりキスすることを避けてたラッセルが、駅のホームでグレンとキスした時は泣いた。

グレンの眼差しや、振る舞いがあざとい。
ゲイであることをカミングアウトすることが、そのセックスの内容や人生を「言いふらすこと」ではなく、性癖を告解することでもなく、ただ自分や相手の生を肯定することであることを、違う場所からやって来た二人の青年の交錯からゆっくり描き出してるところに静かな感銘を受けました。


あと、改めてモザイク処理というものの暴力性と不条理に怒りを感じました。
それくらいセックスシーンが他の暮らしのあれこれの風景と同等に美しく描かれていたので、なんてことをしてくれるんだという気持ちになりました。


カミングアウトって、色々あるけど思うのは、道ゆく人から理不尽に罵倒された時に睨み返せる小さな勇気のことかもしれないな。
カミングアウトをすることがゲイにとっての人間的な有徳である、という見え方がしてしまう。終盤の友人にカミングアウトし、駅での野次を睨み返すシーンからも読み取れる通り、それらの変化をゴールにしている。

必ずしもカミングアウトすること=正解、ゲイとしてあるべき姿ではない気がする。ゲイに限らず、自分が生きやすい環境で人生を歩めるならば、性的趣向などのカミングアウトをしない選択も肯定する内容であるべきではなかろうか。
>|