ささやかなロマンス
ストーリー
一夜限りのパートナーを求めて立ち寄ったクラブで出会った2人の青年。週末を一緒に過ごす中で、彼らは互いの悩みや恋愛観を赤裸々に語り合う。やがてその親密なひとときが終わろうとしたとき、一方の青年がある事実を明かす。
監督 アンドリュー・ヘイ
最新作「異人たち」公開間近!!
世界は残酷で、2人だけの世界はちょっと優しい。
劇中で終始人々は奇異の目を向け、それに耐える者と怒る者の内面を赤裸々に綴る。
「好きです」を言えない空気感ってのがどれほど辛い事なのか。
打ち明けたい事も打ち明けられず、自分が"コンクリート"みたいになっていくのではないかと不安になる気持ちはとても良く伝わってきた。
この2人や映画ににとって"SEX"がどれだけ大切な事なのかを力強く描こうとしてくる。
男女ならどんな風にも捉えられるのに"ゲイ"になった瞬間、冷たい視線を向ける人々の怖さに耐えられない。
ラストシーンはとても良かった。
タイトルの意味と重ね合わせ余韻が残る。
主演のトムカレンがとても上手い。
ゲイには見えないが、仕草や話し方の特徴をよく捉えている。
最新作の「異人たち」が楽しみで仕方ない。