映画好きが作った映画
ストーリー
殺人事件への関与を疑われ国際指名手配されていた天才ハッカー・ベンヤミンが警察に出頭する。その自白によれば、きっかけは、想いを寄せる女性マリのために試験問題を入手しようとしたことだった。
主演 バラン・ボー・オダー
映画好きが作った映画であり、予想よりつまらない。
何故つまらないのか?
それはこの映画には"余韻"がない。
答えを見せすぎたことにより、答え合わせする前に満足してしまう。
他の映画で言うならば「この後どうなったんだ!?」や「一体どう言う意味だったの!?」なサプライズがない。
サプライズをサプライズで隠すことにより映画的には満足かも知れないが、目の肥えた観客には物足りないかもしれない。
この映画の終盤のシーン、主人公ベンヤミンの部屋に飾ってある"ある"ポスターが一瞬だけ映る。
それを見た時の率直な感想は「でしょうね。」だ。この時点でわざと答えを入れる演出に最初は「観客に挑戦しているのか?」と思ったが、そうではなく"リスペクト"の方かと理解した。
全体的にこの手の映画の割に"荒さ"が目立つ。もっと"ダーク"の様な展開を期待していたので少し残念である。