shunsuke

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝のshunsukeのレビュー・感想・評価

4.7
美術館の内と外を往復する編集リズムの運動が心地良い。この「内」と「外」の往復はフレデリック・ワイズマンの映画に共通して見られるが、この映画では見られる対象としての「美術品」と見る対象としての「鑑賞者」との関係が切り返しによって提示し続けられ、カメラが美術館の内部へと進んでいく運動によって「美術品」とそれを取り扱う「美術館スタッフ」との関係が提示される。カメラの絶え間ない運動はこれらの関係性の間を縫い、美術館という「場所」についての深い観察の時間を映画の鑑賞者に与えている。#Filmarks2015
shunsuke

shunsuke