ナショナル・ギャラリー 英国の至宝の作品情報・感想・評価・動画配信

「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」に投稿された感想・評価

kinotoushi

kinotoushiの感想・評価

2.4
BGMなし、ナレーションなし、シーンの説明なし。全てが映し出されていて、まるでその場にいるかのような錯覚さえ感じる。

たかが照明ひとつでも絵の印象が大きく変わると念入りに調整するスタッフ、侃侃諤諤の予算配分会議、息が止まりそうなくらい緻密な修復現場、興味を惹く美術解説などなど、美術館の表舞台と裏舞台が交互に現れてシーン同士がゆるく繋がっていく。

フレデリック・ワイズマンならではの華美な装飾を一切削ぎ落とした、人と場所にスポットを当てたドキュメンタリー映像。美術館の存在意義についてより深く考えられること請け合いの作品になっている。
木星

木星の感想・評価

3.8
アマプラで!
ヨーロッパの美術館はなかなか行けないから有難い!
学芸員さんの解説も聞けるし❤︎
1番良かったのは絵の修復してるシーン。ヒーリング効果ある。ASMR。
全編通してBGMないのが逆に良い!
絵だけじゃなく、その絵を見てる人々を映してるから、美術館に行って人間観察してる気分になれる
millik

millikの感想・評価

3.9
絵を観ている、人間たちの顔のクローズアップの連続から、逆にその人間たちを観ている、絵に描かれた人物たちの顔のクローズアップの連続に繋がるとか、あらゆるフリが巧妙に効いている。美術に特別詳しくなくても楽しめるのはワイズマン監督のいつもながらの手腕だし、またナショナル・ギャラリーが半ば意識している美術館としての在り方でもある。額縁まで美術館内部で作ってるんだなぁとか、社会学的な視点での面白みももちろんある。
ざわ

ざわの感想・評価

3.4
美術館欲に飢えているのでありがたい。
絵画の解説とかも、これを実質無料(無料ではない)で聞いて良いのか…?となる。

当たり前のように視覚障害者に配慮があるの良いな。

「この美術館は奴隷制に基づいている、英国の恥ずべき歴史を忘れてはならない」って発言はとても良いなあ。

解説を受けてる子供たちも、質問投げかけられてノータイムで挙手して発言できてるの良いな。

デッサンモデルさんまじで微動だにしないの凄すぎる。デッサンしてるおじさんが言ってた通り、若い頃にこの経験してたら人生観変わりそうだよなぁ。見たままをただ描くだけ。

照明の問題で絵画に影ができちゃうの、おじさんが「影は仕方ないけどそれ以外は想像より良い、ありがとう」って言ってたけど、ブリティッシュ翻訳すると「影が最悪ですね」みたいになる…?(捻くれ者)

サムソンとデリラの絵、最近偽物説が濃厚だと判明したんだそうてすね。[https://news.livedoor.com/article/detail/20944930/]
それはそうとして、学芸員さんは良いところを解説してくれたし、贋作だとしてもその作家の傑作だったのかな。

十分な証拠と解釈に基づいて絵画の修整をしてるって言ってたけど、結局いつしかはテセウスの船みたいになっちゃうよね。もしその解釈の過程でぶっ飛んだ論かます修復家がいたらいつしか絵画はガラッと変わるのかな。と思ってたら現実でも絵画がガラッと変わる事態が起きましたね(これは解釈の問題とかではないけど)。[https://artexhibition.jp/topics/news/20210910-AEJ504180/]
こうなった場合、今までの背景に何もなかった絵に価値を感じている人と、新しく修復された絵に価値を感じる人の2パターンでてくるけど、基本的には何もなかった絵にはもう戻れないんだよな。塗り隠されたという歴史的事実を含めて美術として愛することはできないかな。できないか。
作中では「修復は完璧な復元ではない。要はバランスだ。」的なこと言っててなるほどなぁって感じです。
Nanami

Nanamiの感想・評価

3.8
絶対この映画の見方として正解じゃないけど、気づいたら学芸員の喋り方好感度ランクつけてた

第一位は低め早めの笑わないメガネ首にかけてるおじちゃん(油絵が年を経て薄く明るくなることと、修復=リニューアルだけじゃなく再現と現在の状態のバランスっていうのおもしろい)

最下位はどこにも間がない知識マシンおじちゃん(教科書読み上げられてるかんじして入ってこない、あと顔怖い)

個人的に好きだったのは、美術の不明瞭さ推しのショートヘアおばちゃんと、額縁のrippleの偶然さを辿々しく話してたお兄ちゃん(額縁手作業してるおばちゃんもかっこよかった)

もちろん絵画とナショナルギャラリーをよりよく知る、知識としての映画でみるのも面白いと思うけど、絵画も映画もそれだけが全てじゃないこと、自分がどう感じるかに素直でいることもこの映画で言っているように忘れないでいたい、あくまで私はだけど
okawara

okawaraの感想・評価

3.7
冒頭の、(潜在的な)来館者と美術館との双方向的な関係構築を求める提言から、ワイズマンの興味が向かう先を想定して見ていたが、意外と「対話」が少ない。
交流地たりえない美術館の実情に、皮肉を感じる。
A

Aの感想・評価

-
金箔切って貼る作業、永遠にみていられそう。絵画を観る人の顔と絵画の往復、あと絵画の解説をする人と解説してる画をほとんど一緒に映さないのが面白いなあと思って観てた。一生に一度はナショナル・ギャラリーでたくさんのターナーを浴びてみたい。。とにかく美術館行きたくなる。

2021/09/29追記
作中に出てきた『サムソンとデリラ』、偽物とな。。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.3
企画・展示のみならず保存・修復・教育を通して次世代に継承していく事にこそ、ナショナル・ギャラリーとしての真髄と矜持があると言う風に受け取ったのだが、最終的に「超美術館行きてぇ…」って言う猛烈小並感漂う感想しか出て来なくて悲しくなった。ただワイズマンのドキュメンタリーってそれこそ映画でありながら絵画的と言えるのではないかと、何を根拠にそんな事をぬかしているかは自分でも分からないが、ワイズマンが長年ここでカメラを回す事を熱望した意図はそこにある様にも思える。まるで関係ないけど俺は美術館の音声ガイドが大嫌いだ、特に豪華声優が〜とか、今人気の誰々が〜、みたいなやつ、本当に滅亡して欲しい。
美術館の舞台裏を映したドキュメンタリー。

展示品の収蔵はもちろん、宣伝、予算、修復、あらゆる方面から捉えられており興味深い。

運営会議では、どこの団体でも同じく予算や宣伝効果、美術館の在り方など赤裸々に語られ、
美術品の紹介の部分では、学芸員の丁寧な説明のもと、まるで講演を聞いているような感じ。

収蔵品の紹介、というわけではないので、単にコレクションを見たい人にはつまらない内容でしかないが、見えないところでの役割にスポットを当てた作品が好みならば合うはず。
面白いところと合わないところの落差が激しい。大学の講義みたいな箇所は死ぬほどつまんなかったけど、面白い話をしてくれる学芸員もいる。ローラ・ダーン似の女性の解説はすごく面白かったな。3回ほど出番があった。しかしたぶん全く真逆の感想を持つ人も多いんだろうと思う。まぁ正直、ワイズマンには懲りたな。
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