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ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女のbennoのレビュー・感想・評価

3.7
冒頭、誰しもが感じると思いますが…
ジム・ジャームッシュ(?!) 風…
オープニング曲♪はトム・ウェイツ(?!)風…

舞台は架空の街バッドシティ。
石油採掘機が立ち並ぶ砂漠の中の街で映像は絶妙です。
そこで、ヤク中の父親と一匹の猫🐈を飼う青年アラシュが、ひとりの『少女』と出会います。
…そう、その『少女』の正体がヴァンパイア。

イラン🇮🇷の女性はとても美しく、ミステリアスで、チャードル(イランの女性用伝統衣装)も雰囲気を出します。

そして、ジャームッシュからリンチへ…『イレイザーヘッド』を思わせる気味悪さ…

また、また、様相は変わり…子供に向かって、「お前は、いい子か?」イラン版なまはげ👹(?!)
おまけに、子供からスケボーを奪い、チャードル靡かせ夜の街を徘徊します。なんと、チャードルの下はボーダー柄のTシャツ。ジーン・セバーグか〜い!
ポップ過ぎるヴァンパイアで、ちょっぴり目がテン!

しかし、画像はかなり好み。
サイレント映画のように美しく、アラシュと少女が発電所の眩しい光を背景に語り合う夜…
彼女の部屋のミラーボールに照明を当てながらゆっくり近づくシーン…見入ってしまいます。

ラストの猫🐈ちゃんも…Good job!

ただただ残念なのは…音楽♪、好みはあると思いますが、リンチ鑑賞後のせいもあるかもしれません、ちょっと…音楽が邪魔…あくまでも私的ではありますが…too much…ジャンルも…
(ただ、のんたんさんのレビューによると、この監督さんはDJでもあるのですね…)


Thanks to; のんたんさん
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