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日本のいちばん長い日のーのネタバレレビュー・内容・結末

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

今年も8月15日がやってきたので。リメイク版は初鑑賞。
冗長ではあったが時代の経験者たちによる緊迫感と鬼気迫る演技で魅力的だった旧作をうまく圧縮しつつ、今の時代に合わせてわかりやすくしていたように思う。
阿南大臣と首相のやりとりなどは旧作と遜色ない丁寧さで、追加された昭和帝と東條秀樹のやりとりなどはオリジナルで賛否ありそうだが個人的には二人の人柄が出てて好きだ。松坂桃李演じる本土決戦派の青年将校たちの描写が、旧作の持つ悲哀が抜けて、ただ虚しく恐ろしい連中という印象だったので少し残念だ。阿南大臣の切腹シーンは撮り方やライティング含めてとても良い。役所広司の演技が光っている。宮内庁メンバーの滑稽さなんかも旧作を踏襲していてよかった。
迫力は薄れたけど見やすい作品です。
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