終戦に向けて、日本のために、あるいは自分のために色んな人がもがき苦悩した終戦前夜の話。
リアリティが凄い。切った刀が手から離れなかったり、腰が抜けたりうまく喋れなかったり、だんだん事を起こす毎に、恐ろしい状況に自分が踏み込んでしまったことを悟る将校たちの撮り方が好きだった。
実際には敗戦を認めたくない若手将校によって玉音放送を止めるべくクーデターが勃発していたのは知らなかった。
整った敬礼とか、早口だけど丁寧で熱のこもった喋り方も、頭のおかしい感じに拍車をかけてた。
でもこれ、終戦から22年しか経ってない1967年の日本のいちばん長い日の方が見応えある気がする。