太平洋戦争末期の日本。降伏か本土決戦かで揺れる状況のなかで、葛藤する人々を描いている。
国民を大事に思う昭和天皇を演じている本木さんの演技が良かった！
ポツダム宣言受諾までの内閣、各軍のせめぎ合いなど、ストーリーも深い内容だった。
特に陸相阿南の本土決戦を押しつつも、和平派である総理を支援し内閣の一員として陸軍を抑える板挟み状態の葛藤は見応えがあった。
終戦を望む天皇の心を理解して、かつ本土決戦を望む陸軍の暴動を抑え込むようにあえて上手く立ち回っていたようにも思える。
阿南を演じていた役所さんの凄みは迫力があって素晴らしかった。
結末はわかっているが、史実としてしっかり理解しているわけではなく、息を飲む内容だった。
