全部椎名林檎さんだったらすごく絵になるなぁと思って見てました。ワタリウム美術館でのひそひそ星の展示を見ていたので、一つ一つのシーンが素敵なのは知っていましたがフィルムにしてつなげると世界観が理解できておおお、となりました。
津波で崩壊した世界が、原発事故によって空っぽになってしまった世界が本当に異世界のようで、この今の日本の姿を、この映画の中に記録しておきたかったんだろうなぁとしんみり。またレトロな家具や家電もあと10年20年すれば見たことのない子供がたくさんいるのではないでしょうか。失われてゆく一つの時代の面影と失われた土地。ドキュメンタリーのような作品も作れそうですがあえてのこの詩的な表現。
全く興行収入は期待できないと思いますが芸術作品としての映画を作りたかった、と言う心意気を感じました。
