しゅう

風に立つライオンのしゅうのレビュー・感想・評価

風に立つライオン(2015年製作の映画)
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15.4.1@新宿バルト9

三池崇史らしからぬ作品とは聞いていたが、それでもガンアクションあるのかいって感じ。与えられた銃の模型を自ら火にくべるという去勢(言いたいだけ)のシーンは印象的。他に、マサイランドに行った航一郎が踊り出す場面とか良い。
荒涼とした東北の姿が、逆に紛争の続くアフリカの大地を味のある感じに仕立て、一方で、五島列島の某島の様子が何となく寂しく表象される、そのランドスケープの三すくみが気になった。
人類学映画に多少触れているからか、その面影を随所に看取した。そのため、精霊の言いつけに背いて出かけ死んでしまう航一郎は、近代医学という栽培化された思考の結晶が砕け散ってしまったことを象徴するようだった。
あと、車、船、ベッド、自転車の横移動がリズミカルに挿入されていたっぽかった。
しゅう

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