ダース米田

スター・トレック BEYONDのダース米田のレビュー・感想・評価

スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)
3.8
宇宙船エンタープライズに最大の危機が迫る。
突然の奇襲により大破したエンタープライズ。散り散りとなったクルー達。凶悪な敵を前に、彼らはこの事態を乗り切れるのか!?


ジム・カークとスポック達が深宇宙の探査任務に出発して数年、数々の惑星の調査も佳境を迎えていた。彼らが向かった先は最新鋭の宇宙ステーション「ヨークタウン」。そこでジムはある決断をするが、そんな折、未確認の宇宙船が接近してくる。乗っていた者からの願いでエンタープライズはとある星雲へと向かうが、そこには恐るべき敵が待ち構えていた。
アントン・イェルチンとレナード・ニモイにささげる、シリーズ第三段!!


監督が前2作のJJエイブラムスからジャスティン・リンへと交代した本作。ワイルド・スピードシリーズで知られるリン監督らしいハチャメチャ過ぎる展開の連続と仲間たちの堅い絆が感じられる作風となっています。

本作ではジムとスポックも「迷い」が描かれている。無限に広がる宇宙への限界を感じるジムと、いずれ迎える死を意識したスポック。二人ともその迷いに捕らわれ、このままエンタープライズのクルーとして生きるべきか否か…その躊躇がテーマとなっています。
常に危険を伴う任務を潜り抜けてきた彼らだけど、それだけに今作では自身の今後について苦悩する姿が印象に残りました。

アクションや宇宙戦闘シーンの迫力はシリーズ最高と言っていいほどで、「不可能な救出ミッション」、「無謀すぎる戦術」、「仲間を決して見捨てないクルーの絆」といったワイルド・スピードを彷彿とさせる熱い要素が本作でも遺憾なく発揮されており、この辺りは正に監督ジャスティン・リンといった感じでした。
ダース米田

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