「私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。この世は、ただそれだけを望んでいた。…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。」
帰国中の機内で視聴。なんの前情報もなく、和菓子の映画と思って視聴したのがまずかった。
ハンセン病のテーマを、樹木希林さんや市原悦子さんが演じているなんて。両サイドに異国の他人様が座っているのに、涙が。
ハンセン病で世間から隔離された人生を生きてきた老婆の、哲学を語るセリフを、ここまで抵抗なく伝えられる女優さんが他に日本にいるでしょうか。
熟練された演技だわ。
また、わかな役の若い女優さんは初めて見たわ、華がないけど、ナチュラルな演技をされる。誰だろう？と調べてみたら、なんと樹木希林さんの血縁の方なのね。なるほど。
誤解、無知、社会の弱さは、悲劇を生む。計り知れない苦労を、積んできた人はたくさんいるのでしょう。
徳江さんのどら焼き食べたい。
