なんといっても樹木希林さんが圧巻の演技。樹木さんがこの世にもういないってことを知っているからこそ、最後のシーンは更にくるものがあったなぁ。
ハンセン病に関する映画だってことを分かっていたからこそ、「あん」っていう題名はどういう意味なのだろうかと思っていたけど、餡子のことだった。
丁寧にじっくり煮込んでずっと向き合うあん作りは人生そのものってことなんだよね多分。
どこかで手を抜いたり見ていなかったりするとすぐに崩れて取り返しのつかないことになる。
とくさんが辞めて終わるんじゃなくて、療養所に行くことにするっていうのも良かったと思う。
千太郎とワカナは考え方が変わったけど周りの人達の偏見は何一つ解決されていないっていうのも社会そのものを表していた。
すごく良い映画だった。
東村山で整地巡りしたいなあ。