あんのすみのレビュー・感想・評価

生きていくための希望や誇り。
それは大それたものじゃなくていい。

樹木希林の全てを悟ったような顔と、永瀬正敏の静かな涙には胸が締め付けられた。
静かで暖かい絵面と丁寧な作りで、扱っている題材はとても重ためなのにみていてホッとできるバランスが素敵だった。

よく知らないけど、の言葉から始まる差別や偏見。想像が一人歩きして、言葉にすることでそれはより強固なものになってしまう。よく知らないなら知ろうとしたいな。前置きを免罪符にしない人でありたい。

二人が出会えて、本当に良かった。