ねこまる

あんのねこまるのネタバレレビュー・内容・結末

あん(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画、だいすきです。

季節が美しい。
出会いの春にはじまり、夏から秋にかけての成長、秋から冬の停滞と別れ、成長した次の春。
樹木希林さんのセリフや語りは、しっかりと耳を傾けたくなる。ひきこまれて泣いてしまう。
店長さんも、多くは語らないけど、表情にぐっときます。

みんな、カナリアと同じだという比喩だったのかな。ただ、若い2人は自由になる力や選択肢があるのに、それができずに自ら籠に入っている、というような。
徳江さんは許されないことが多かったから、そこは閉じ込められたカナリアに1番近い。こんな時代や施設、病気、わたしは知りませんでした。
どら春で働けるようになった時は、本当に嬉しかったんだろうな。

安っぽいけど、人に対して愛情を持って接することができる人というのは、なんてすてきなんだろう。
偏見を持ちすぎずに接していけたらいいな。
ねこまる

ねこまる