人は怖い。
だけど、それだけでもない。
それぞれの事情を抱えた人と人との交わりの映画。
美しい空や、木々の映像も印象的。
シーンとシーンの間を繋ぐように入るその空の色、木々の色や音で、季節や時の流れを感じる。
「私たちは、この世を見るために、聞くために、生まれてきた。
だとすれば、何かになれなくても、
私たちには、生きる意味があるのよ」
最後のこの言葉が、その印象的な美しい映像に繋がり、はっとする。
そして、この言葉で救われるのは、
千太郎だけではないはず。
垣根の内側で暮らした徳江さんの言葉だからこそ。
今、色々制限のある日々のなか、
この映画を見れて良かったと思った。
また、何かに気持ちが滅入った時、繰り返し観たい作品。