焼きぷりん

バケモノの子の焼きぷりんのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.4
『ここに僕の居場所はない』。人間の世界で居場所を無くした少年は、バケモノの世界に迷いこむ。そこで出会ったバケモノの剣士・熊鉄に見初められ、彼の弟子としての生活が始まる。

バケモノの世界。異世界感はそれほど強くなく、見た目が動物的な住人が普通に暮らしている世界。最小限の世界感・設定説明で収まっていたので、別世界に対するワクワク感とかは、ヴィジュアル含めて意外と薄かったかも。

ストーリー展開に難あり。修行パート、ボーイミーツガールのあたりまでは、特に違和感もなく結構楽しめていた。その後の物語運びが気になる。やりたいことは伝わるんだけれども、その過程・行間の作りが甘いなあ、と。純粋な説明不足もあり、良い話"風"としか思えなかった。

ハイクオリティ作画。文句なしの一級品。細かく書き込まれた渋谷の街並みは、思わず感嘆の声が漏れそうに。

ノリと勢いで押しきるタイプの作品なら気にしないんだけど、そうじゃないから後半は結構気になるところがあったかも。設定に謎を残したまま終わっちゃったなあ。でも、細かいことは置いて、終わりよければ全て良しなのかもしれない。
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