鹿江光

バケモノの子の鹿江光のレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.7
≪75点≫:血縁を超えたつながり。
やっと観れたー。面白かった!「家族の結束」「母と子の巣立ち」と続き、今回は「互いを支える父と子」だ。ただ、家族というよりは「精神的血縁者」という方が近い気がする。
あまりにも近すぎて見えにくいテーマを、あっと驚くファンタジーを織り交ぜながら語り、そして核心を突く主張を繰り出す。互いが遺伝子的な記号を超えて、父となり子となる瞬間、やっと同じものが身体の中を流れ出す。
武闘派なアクションシーンも多めで、見応え充分。ちょっとラストへ向けての辻褄合わせが、駆け足気味で気になったけど……。実際に子を持つと、また違った見え方がするのだろうなぁ……と思ったり、思わなかったり。
まぁ割と「シンプル・イズ・ベスト」な内容で、非常に心地良く観れる作品だった。
鹿江光

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