くますけ

バケモノの子のくますけのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
5.0
思った以上に泣いてしまった。
少年期から青年期への移行においての父性の重要さ。
イクメンなんてもてはやされたりもしたけれど、本物の父性を失って久しいこの国にオヤジの背中をみせてくれたような気がする。

親は子を育てるだけじゃなく、それによって自らも育つんだということ。
そんなら、最初は未熟だって、不器用だっていいのかもしれない。
っていう親近感。
子供を産み、育てることに臆病になっている私たちに、この映画は熊徹をどかんと投じてくれた(笑)

それから九太の台詞にもあるけれど、多くの人と関わって育てられるということ。
ふたりが「誇らしい」と呟くシーンは何でもないのに凄くぐっときた。

そして渋谷の街!
どこもかしこも場所が分かるから、頭の中の渋谷の景色と重なってすごく不思議な感覚!
やっぱり渋谷の映画館で観たかったー!
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