みさき

怒りのみさきのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.4
「キャストの演技が素晴らしい」という印象がとても強く、鑑賞するのをとても楽しみにしていた作品。出演者の演技が1人残らず素晴らしかった。内容も誰が犯人かドキドキする一方で考えさせられることも多く、大満足。

沖縄、東京、千葉に現れた素性の分からない男3人。その3人と周りの人々を同時進行してストーリーが描かれていく。
整形前の犯人とされている写真は、物語のリードに応じて、綾野剛と森山未來と松山ケンイチの3人それぞれ全員に見える瞬間があり、不思議な感覚だった。

この作品で大きなテーマとして描かれていると感じたのは、人を信じるということ。人を信じて後悔し、はたまた人を信じることが出来ずに後悔する。もし自分だったらどうしていただろうかと考えると、自分の弱さが見えてくる気さえした。

邦画だからこそ成り立った作品でもあるように思える。日本人の良さと悪さが出ているのではないだろうか。140分を超える長めの映画だが、演技に惹き込まれてあっという間なので是非とも見てほしい作品。
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