華

怒りの華のレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.5
不気味な薄暗さから血の海でスタートする。見て数分で無理かも!これ!R15+なんでかけてないの!となりました。

役者陣の演技もさることながら、私はキャスティングのうまさに興奮して身体がゾンゾンしてました。

とりわけ目立ってたのが新人の男の子。沖縄の純朴な少年を演じますが、こんな豪華な役者さん達の中であんな演技できるってすごいなーって。自然だし、想いが伝わってきて物語の最後とても重要な役割を果たします。

もう1人目立ってたのが広瀬すずさん。この子は私の中では中高生向け恋愛映画の真ん中にいつもいる子、というイメージでした。
顔が可愛けりゃ華もあるよね、大人やお金の関係でいつも真ん中、演技は、、、。みたいな感じで。

でも違った。あんな辛い役良く頑張ったね。リアルで見ていてむちゃくちゃ痛くて辛くて、可哀想だった。女優さんなんだなーと思いました。あんな役よくやったよな、やらなくてもいい人生だろうにな、と。

原作未読なので犯人が誰か想像しながら見ました。人を信じるって難しいんだなー。好きであればあるほど1つの仕草、言動を疑って不安になって。

ただし、犯人のイカれた考え方には共感できなかった。まぁ、そんな人もいる世の中だから余計に怖いのかな。

渡辺謙さんの娘への愛の表現とかも泣いちゃうよ。ゲイのおふたりの演技はリアルで大人向け。最後結末はめちゃめちゃ泣いた。

見て損はないと思います。ただ、心がチクチクするのと他人のことが怖くなるのでメンタルが弱ってる時はやめておいた方がいいかと思います。
華