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怒りのdaisuKのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.5
「怒り」は、できれば味わいたくない感情だ。
だからこそ、この作品を通して普段避けている感情と向き合い、ルーツを知っておくことは大事な気がする。

人は自分と異なる人生を送ってきた他者のすべてを知る・理解することはできない。
というか、自分自身のことでさえ100%分かっているとは言い難い。
だから、知らない・分からない部分を「信じる」のか「疑う」のかの判断を迫られる。
「怒り」って、この相手や自分を「信じる」か「疑う」かの判断を間違えてしまったときに生まれるものなのだと思う。

人間関係を構築する上での根本ゆえに、間違ってはいけない。
だけど、間違えてしまう。

テーマ曲のタイトルにもなっている「許し」は、間違えてしまったときの唯一の解決方法なのかもしれない。
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