osa

怒りのosaのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.5
信じる、なんて言葉は
言葉にするだけならいくらでもできる。
じぶんが今まで思ってきたあたりまえ、がいかに脆いものか。
本が、本当にいい。
千葉、東京、沖縄、どのパートも本当に心をかき乱されて、ただ単に重い、という一言で表せられない、苦しさ、痛み、無力感…
素晴らしい物語を書ける人は同じ人間じゃなく神様だと思っているけれど、その物語を素晴らしい映画にできる人も、登場人物に命を吹き込むことができる人も、やっぱり神様だなあ、と思う。
出演者が豪華だ、とかそんな理由で映画を選ぶ事は今はもうほとんどなくなったけれど、素晴らしい役者は、役者個人を感じさせない。力がある。そこに優馬がいて、愛子がいて、泉がいた。
勢いよくじぶんの精神を燃やしながら観ている感覚。
上映後、足元がおぼつかないまま劇場を後にした。
手元に前売りがもう一枚あるけど、もう二度と見に行ける自信がない。
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