けんぱじ

怒りのけんぱじのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.3
「あれ?アイツ…?あの事件の犯人に似てへん?」って事はあるやろね

ふらっと現れた。
定住してない。
素性が知れない、話したがらない。
嘘をついてる。
そもそも、そんな男を信じきれるやろか?
そりゃあ、人との出会いは素性の知れない者同士なんやけど、話してるうちに分かり合えたりして関係を深めていくもの
関係を築けないんやから疑われても仕方ない。
だから、好きという感情に惹かれていった彼を信じきれなかった自分に泣きわめいた宮崎あおいのあの大泣きは…?
名前を変えていた過去などを聞かされたら疑ってしまうのは必然。
本人が悪いだけやん

その他、衝撃な場面がたくさん!
妻夫木と綾野の濃密なカラミはめっちゃ引いた(笑)
妻夫木の髭とかタイトな白シャツとかの日常や相手を探してるシーンとかカラミのシーンとかが凄い!
綾野はネコ側ってことでほのかに女性っぽい優しさ、しなやかさがとても自然。

広瀬すずは可哀想で腹が立った!
やっぱり米兵って怖いのかな?
ぶっ殺す勢いでど突きに行っても無理かな?
「ポリース!ポリース!」って声で逃げてったやん!おいっ!
…とか、思いながら観てたわ(笑)
って感じで、3ヶ所が同時進行でのストーリーに戸惑いそうになるけど、そこは素晴らしい俳優陣。

観る前は予告編で惨殺事件から巻き起こるサスペンス的なものかと思ってたんやけど、名俳優たちの素晴らしい演技を見せられてしまったリアルな感覚を味わいすぎたのか、観終わった後は心と身体が重かった。
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