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怒りのyのネタバレレビュー・内容・結末

怒り(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます



まさに 「 怒り 」



家を出て 風俗で働いて 帰ってきた実家
狭い地域じゃすぐ広まる噂
他人だけでなく 大好きなおとうちゃんまでもが
そんな女は幸せになれないと思ってるんでしょう と
誰も助けてくれない
そして、愛する人を信じてあげられなかった
悲しみ 怒り 。


愛する娘の陰口を叩かれても
なにも言えず 守れない
やるせない気持ち 怒り 。




米兵にレイプされ
泣き叫び 助けを求めても
誰も助けてくれなかった
信じていた人は そんな経緯を 嘲笑っていた
恐怖 悲しみ 苦しみ 痛み 怒り 。


好きな子を守れず
ただただ見ることしかできなかった
不甲斐なさ 悔しさ
信じてたのに 裏切られた 怒り 。


両親の借金を背負い
転々と居場所を変える
誰にも言えない 孤独
愛する人から疑われる 怒り 。


両親をなくし、
病のせいで職にもつけず
そんな中出会った同性を愛し、信じ、
それでも相手には心から信用してもらえず 虚しく独りで絶った 寂しさ 怒り 。


些細な勘違いから
愛する人を最期まで信じることが出来なかった
自分自身に対する 呆れ 悲しみ 怒り 。


人間とは儚く脆く、
信じる 愛することに 嫌気がさす
同情なんか、くそくらえ
自分が見下されていることに対して抱いた 怒り 。






人を信じること 愛することは
簡単なことなんかじゃない 。


それでも人間は
人を信じ、愛し、寄り添い合う 。


裏切られれば
深く深い傷を負い
二度と他人を信じるものかと 。


それでもまた、
人を信じ、愛していく 。










あなたは、
大切な人を心から信じていますか?


あなたは、
大切な人を心から愛していますか?








大切なものは、増えていくんじゃなくて 減っていくもの 。
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