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怒りのssのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.8
素晴らしかった。
なんと表現したらいいのやら。

俳優陣も素晴らしく、ずぶずぶと映画の中へ引きずりこまれ、観終わっても茫然自失状態。

名の知れた俳優陣の中できらりと光った新人の佐久本宝くん。
「1200人のオーディションを勝ち抜いて」とあるが監督が彼の出ている舞台を観て オーディションに誘ったというのだからきっと監督の中では「この子で撮りたい!」と思ったのであろう。
滲み出る優しさ、彼の柔らかさがコーヒーという名の作品の中に、ぽとりと落とされたミルクのようにじわ~っと広がる。

宮崎あおいの悲痛な叫びは、こちらの心に直接的に訴えかけてきて何故か私まで泣き叫びたくなった。

綾野剛のぬらっとした得体のしれない不思議さ。 野良猫のように何処かへ行ってしまいそうな儚さ。

もうとにかく彼ら全員にひれ伏したい気持ち。
ゴシップ記事を賑やかにしようとも彼らは立派な俳優だとしみじみ感じた。

2017/6/29
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