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怒りのKのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.6
2度目。お気に入り映画見直し。

東京都八王子市で、夫婦が殺害され現場に被害者の血で「怒」と書かれた文字。被疑者は逃走を続け、事件から1年後、警察とマスコミは手配写真を公開。その頃、東京、千葉、沖縄それぞれで身元不明の男性が3人登場する。

この男3人と周囲の人々のストーリーが、全登場人物にフォーカスを当てながら並行して繰り広げられる。その中で描かれる、それぞれの”怒り"。犯人の”怒り”とは何だったか。

人にはそれぞれ人には言えない秘密がある。それでも人を好きになったりする。好きな人には信じてもらいたいし、好きな人のことは信じたい。

それでも、人間同士が信じ合うことの難しさ。大切な人は、信用できる人か?大切な人を信じることはできるか?結局、信じられるかは自分次第。

冒頭の殺人事件を1つの軸に、別々の場所で起こる3つの人間模様を描くストーリーそれぞれの中で考えられることがたくさん詰まっていて、1つ1つのシーンに問いかけられる。改めて見るとカメラワークが秀悦。

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4.4->4.6
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