見終わったあと暗い気持ちになる、と友人たちに言われて見るの迷っていたけど、
本当に見てよかった。
たしかに重い映画ではあるし、尾を引くんだけど、それが不思議と嫌じゃない!
自然と自分の人生を見つめ直したり、自問したくなる作品はとても好き。
「怒り」の意味を調べると、「おこること。いきどおり。立腹。」などと出てくる。
でもこの映画における「怒り」は、
辞典通りの解釈ではどうも腑に落ちない。
「愛する」とか「信じる」とか「遣る瀬無さ」とか「葛藤」とか
大切な人との間に生まれる様々な感情がごちゃまぜになったような、
それが「怒り」という言葉にしか置き換えられなかったんだ、という感覚。
大切な人を信じたい
大切な人を守りたい
その気持ちは間違いなく本物なはずなのに、
目の前にいる人間が何者かわからなくなっていく、少しずつ崩れていく関係。
もしも私が映画の登場人物たちと同じ状況になったらどうするだろう。
目の前にいる大切な人の顔を見ながら、テレビに映る指名手配犯の顔を思い浮かべるだろうか。
いつもと変わらぬ笑顔で接することができるのかな。
心の底から相手を信じること
=自分よりも相手のことを愛すること
なのかもしれないなと思った。
いま私が生きている現実と、この映画を全くの別物として受け止めることができなかった。
なんだか語り尽くせない気がするのでこのへんで、、