Slampede

怒りのSlampedeのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.0
原作未読です。横道世之介と同じ原作者だと後から知って意外だった。

いろんな感情がごちゃ混ぜになって、観賞後は何とも言えない気持ちだった。何に対しての怒りなんだろうと思っていたが、個人的にはマイノリティに対する差別、同情に対する怒りというのが軸でなんだと感じた。

ある人は悲しみに似た気持ちだったり、ある人は絶望に近い気持ちだったり‥。怒りというのはわりと様々な気持ちの根源なのだと再認識した。

また、怒りという軸の一方で「信頼」っていうのも、もう一つテーマがあって、信じた方が裏切られた、信じられなかった側が裏切ってしまうという皮肉も良い。

超豪華な演者の素晴らしい演技で、自分の感情も揺さぶられまくり、特に妻夫木さん、広瀬さんの2人の慟哭は特に心に刺さった。

殺人の動機、犯人を探しながら、ドキドキしつつ、途中からそれそっちのけでそれぞれのエピソードの先が気になるという面白い作りだったと思う。

犯人の気持ちわかるという人もいれば、全くわからないっていう意見がごちゃ混ぜでそれも面白い。自分はまあ全く理解できません笑

一見バラバラのエピソードがつながりを持って見られたのは、音響のおかげ?カット割のおかげ?いずれにせよ傑作だと思います。
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