Shun

シン・ゴジラのShunのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

『シン・ゴジラ』

もしも未確認巨大生物が日本に侵攻してきたらというifに対して、エンタメ性よりも政府や軍の対応に重きを置いてリアルに描かれたゴジラ映画。

ゴジラのビジュアルに関しては、ハリウッド版のように胴体と尻尾が太い方が個人的には好みなので、本作のひょろひょろと長い尻尾を持つゴジラは好きではありません(ファンの方にはすみませんが…)。
それに、蒲田に上陸した第2形態を初めて見た時、まさかコレがゴジラだとは思いませんでしたが、瞳孔が開いたまま地を這って進んでくる姿はホラー映画さながら。

ゴジラが侵攻中にも関わらず長々と臨時会議を開く政府関係者や、一国のリーダーにも関わらず優柔不断すぎる総理の一挙手一投足には絶望しか感じませんでした。非常事態に「前例がなくて…」とスムーズに事態が進んでいかない日本の機動性に欠けるところや決断力の無さが浮き彫りとなるシーンには、ありえない話ではないと思わずにはいられませんでした。

ゴジラが東京を火の海にしてしまうシーンは”God”の名に相応しい名シーン。その割に、その後のシーンではそこまで煙やら灰やらで街が埋め尽くされておらず、平和な雰囲気であることが少し気になってしまいました。

ハリウッド版のようにただただ街で暴れ回るゴジラも良いですが、人類がいかにして巨大生物と立ち向かうかを描く本作のリアリティあるストーリーは大人向けのゴジラ映画として評価されるべきだと思います。

キャストが非常に豪華👏
主演級のキャストがゴロゴロいて、チョイ役でしか出ていない有名キャストもいるなど、どんな俳優が出ているのかを探すだけでも十分楽しめる映画🙏

結果的に凍結しただけで、完全に死んだというわけではないので、続編も考えられるんでしょうか?
Shun

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