あいす

シン・ゴジラのあいすのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.7
映画8回、円盤2セット購入の信者だけど、あまりに見すぎて感情動かなくなってたからしばらく見てなくて…。布教のために久しぶりに見たんですが…

「もう一回映画館で観させて!!!!!!!」

ってなった。
やっぱもう、全部好き。
蒲田くん…愛…。
けど久しぶりすぎて公式の顔面ちょっとビビった笑笑
……けどすぐ可愛くなりました(フィルターがぶ厚すぎる)
これまで淡々と閣僚会議や会見の様子を見せていた場面から、巨大不明生物が上陸してからのシーンで一気に緊迫感と恐怖感煽ってくる展開。
たまらない。ぞくぞくする。
一番好きなのはこのBGMが聞けるシーンの間かもしれない。

3.11のメタファーなのは有名な話だけど、10年以上経ってると緊迫感は当時より感じにくくなってるかな。
けど災害は忘れた頃にやってくるし、私も後に別の災害でひどい目に遭ったので(家を捨てて避難とかはなかったけど、数日間ライフライン死んで家の中めちゃくちゃになったくらい)どうしても思い出しちゃう。

台詞の一つ一つにキャラクターが出てるので愛着が湧きやすい。
矢口は言わずもがなTHE・主人公って感じで割と物怖じしないで進言したり、熱くなって声を荒げてしまったり、役職の縦割りはほとんど気にしてなかったりでヒーロー的に目に映ります。
対して赤坂さんは矢口よりも全体を見渡して冷静に。立場を弁えて重んじ、時に矢口を窘める。
けれど根底には『国の未来』への気持ちがあるので、白状に見えつつしっかりと取捨選択のできる”政治家”なんだよね。
総理の頼りなさも、国のTOPとしては本当にダメダメなんだけど、キャラクターとして憎み切れないです。
熱意とか情は十分にあるんだけど、決断力が圧倒的にないから後から事態が酷くなるし空回る。
私はちょっと、ダメ男好きの属性を持ってるので…に、憎めない…。
そんな残念総理を囲う閣僚さんたちも皆良いキャラしてるんですよね。
一人ひとり挙げていったらレビューの長さが大変なことになるので割愛ですが、この作品のおかげで政治に以前より興味関心が強くなったし、自衛隊も好きになりました。
そしてゴジラの圧倒的な強さと存在感も。

内閣総辞職ビーム(これ最初に言った人天才すぎる)のシーンはよく泣いてた。
すごく怖いのに美しすぎて、涙が止まらんのです…。

今後も庵野監督の”シン”シリーズは劇場に足を運んで追いかけたいと思ってますが、今のところシン・ゴジラがやっぱり一番大好きです。
またリバイバル上映してほしいな…。
やっぱりスクリーンで!見たい!て気持ちが、サブスクで見るたびに強くなるので。

それと、庵野作品同士のつながりを感じさせるBGMの使い方だったり、ワードセンスや画角も私はとても好きです。
後の作品シン・ウルトラマンにも繋がりの発見があるので、なんかそういう遊び心がエモい…。
実は世界線一緒なの!?みたいな妄想が楽しいです。

しばらく見てなかったけど、改めて「一番好きな映画」だと実感しました。
あいす

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