『ゴジラ-1.0』を観る前の景気付けに観たんですが、実は自分は初見時この作品にあまりハマれなかったです。
ただ、当時に比べてある程度ゴジラ作品や庵野秀明監督の作品を観た今なら少しは見方変わってるんじゃないかと思い、その時のリベンジも兼ねて観ました。
まあ、少なくとも最初に観た時よりはだいぶ楽しめたし、監督なりのゴジラへのリスペクトも作品からすごく伝わりました。
初代の雰囲気を残しつつ、しっかり現代風にアレンジされており、なによりゴジラがポケモンみたいに姿形を変えて進化したり、新幹線をゴジラに特攻させていくところとかだいぶ子供心をくすぐられるものがありました。
特撮演出もだいぶ凝ってましたし、ゴジラの禍々しいデザインに関してもかなり魅入られるものがありました。
しかし、やはり微妙に感じてしまった部分もあり、キャラがほとんど早口で喋るので、台詞が若干聞き取りづらかったです。
この辺は、アマプラの字幕機能でどうにか解決はしたんですが、字幕なしだとなかなかキツいものがあります。
あと、個人的には大統領の特使役で出演していた石原さとみさんの演技が正直苦手でした。
どうもわざとらしさが否めませんでしたし、役が役なだけに他にも適任がいたんじゃないかと思ってしまう程でした。
そして、本作の持ち味の一つとなっているこの政治色強い内容に関しても最初は正直イマイチ刺さらなかったんですが、ただ改めて観るとこれはこれでアリなのかなと思ったし、ゴジラを絡めた政治劇としてはそれなりに見応えはありました。
原点回帰作としては悪くない出来でしたし、底知れない不気味さを放つゴジラのインパクトだけでも十分観る価値はある作品だと思います。
