じゅり

シン・ゴジラのじゅりのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.7
−1の方が気になったので、みてみた。そういえば相当久しぶりのアニメーションでない邦画を観た。日本語やから理解度高そうと思ってたけど、登場人物ほとんど早口言葉なんかというくらい口早くて面白い。でも、面白かったし結構釘付けで観れた。
国の緊急事態時の政治のあり方や、その時の外交のスタンス、歴史的にみたときの原爆に対する日本の立ち回り方、はとてもリアルなんじゃないかと(想像でしかないけど)思えた。
CGの、都心部の崩壊の仕方や自衛隊の攻撃の様子がリアルすぎて少しショックを受ける。日本でミサイルの発射ってこんなにもショッキングな映像に映るんや、と、自分がいかに毎日平和にのうのうと過ごしているのか分かった。
ゴジラ自体、私何にも知らんくて放射線をエネルギーにしてる、とか海中から出てくる、とか(宇宙から来たと思ってた)意外とえら呼吸で進化したりするとか、原子を取り込んでエネルギーに変える(?)とかいう超越的な遺伝子構造だったりと、細かい設定が、この生き物を現実へとぐっと引き寄せているのが良かった。口背中尻尾から、放射線ぶっ放すシーンは口開くぐらい怖かった。
撮り方とかしょっちゅう出てくる明朝体の字幕説明とか曲がエヴァぽさが否めないけど(ちゃんとエヴァ見た事ない私でも分かるほどのぽさ)それはそれでわかりやすくて良かった。ちょっとウェス味もあって、お洒落な撮り方でもあったのも良かった。
あと、この映画では、原作のゴジラが存在してない世界線で、「ゴジラ」という言葉が存在してないから、私の中で、多分これセリフの中で「あのゴジラか?!」的な件あるんやろなあと思ったけどなくって肩透かしくらった。
じゅり

じゅり